“究極仕上げ”結実!皐月もジャックだ
>「スプリングS・G2」(23日、中山11R)
善戦すれど勝ちきれなかった
6番人気スマイルジャックが先行策から抜け出しV。
皐月賞(4月20日・中山)の有力候補へ名乗りを上げた。
2着には11番人気フローテーションが突っ込み、1番人気ショウナンアルバは3着。
皐月賞トライアル最終戦は3連単18万4520円の波乱決着となった。
“究極仕上げ”は確かな形で実を結んだ。
金曜、土曜に意欲的な時計を出し、マイナス10キロで出走したスマイルジャックが陣営の意気に応える快走劇。強豪を蹴散らして皐月賞へ堂々の参戦を決めた。
「ホッとした。調教師になって13年目になるけど、新馬の時にあれほど手応えを感じた馬はいない。
本当は皐月賞をこの体重にしたかったけど、前倒しした」。
能力的にもクラシック出走は至上命題-。こん身の仕上げで臨んだ小桧山師からは、真っ先に安どの言葉が口をついた。
いつもなら相手の弱いレースを選択するというが
「(強い相手に)はじき返されたらしょうがない。でもこの馬だから譲れない部分があった」。
自身の歴代No.1評価馬は、きっちりと答えを出した。
万全の愛馬を勝利に導いた小牧の騎乗も見逃せない。
「今日は積極的に乗ろうと思っていた。ためても駄目。前回はソロッと乗っても掛かり気味だったから、馬のリズムに合わせて」。
2度目の騎乗でしっかりと馬をコントロール。馬任せにハナを奪い、向正面で外からショウナンアルバが一気に先頭に立っても焦ることなく2番手で進めた。
「追い出してからの反応も伸びあぐねた前回よりよかった」。
直線半ばで抜け出し、これまで甘かったしまいもグイッとひと伸びしてV。
好騎乗と万全仕上げが見事に融合した瞬間だった。
東スポ2歳S3着、きさらぎ賞2着の“善戦マン”からひと皮向けたレースぶり。
「緩かった体が徐々に固まってきた。最初の峠を越えたけどまだまだという気持ちもある」と指揮官が話せば、
「本番も折り合い次第。G1を勝ったことないけど、精いっぱい勝ちに行く」とジョッキーも期待を膨らませる。クラシック戦線の脇をガッチリと固めてきた実力馬が、本当のスポットライトを浴びるのはこれからだ。
by unagiinu-dayo
| 2008-03-24 17:40
| 競馬